9月の掛軸

0028268C-E01D-4A81-8CF0-908A7C9CFB7C

9月にかける掛軸とは

9月。長月(ながつき)。夜長月。9月9日には菊の節句「重陽(ちょうよう)の節句」があります。十五夜があり、樹木より一足早く草たちが紅葉をはじめます。秋分の日を間にいれ秋のお彼岸があります。季節の掛軸は風物詩を感じるものを選びたいですね。

9月の掛軸は、紅葉(こうよう・もみじ)、菊(きく)、柿(かき)、竜胆(りんどう)、葡萄(ぶどう)、栗(くり)、秋の七草(あきのななくさ)である萩(はぎ)、芒(すすき)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)など種類が豊富です。

(画像) 掛軸 内田逸郎 「菊」

掛軸商品

掛軸の商品はこちらをご覧ください。

9月の掛軸はこちら(ヤフオク)

9月の掛軸はこちら(BASE)

月の掛軸

12ヶ月。9月。ここでは、季節掛け12ヶ月のうち、9月にかける掛軸として、柿(かき)、竜胆(りんどう)、秋の七草(あきのななくさ)である萩(はぎ)、芒(すすき)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)の掛軸をご紹介します。

9月の掛軸はいつからいつまで掛けるのですか

9月の掛軸を、いつからいつまで掛けるのかは

下記をご参考にしてください。(50音順)

柿(かき) 9月、10月、11月、12月

紅葉(こうよう・もみじ) 9月、10月、11月

菊(きく) 9月、10月、11月

栗(くり) 9月、10月

露草(つゆくさ) 6月、7月、8月、9月

芙蓉(ふよう) 7月、8月、9月

葡萄(ぶどう) 8月、9月、10月、11月

鬼灯(ほおずき) 5月、6月、7月、8月、9月

松茸(まつたけ) 9月、10月

竜胆(りんどう) 9月、10月、11月

◆秋の七草(50音順)

女郎花(おみなえし) 6月、7月、8月、9月、10月、11月

桔梗(ききょう) 5月、6月、7月、8月、9月

葛(くず) 8月、9月

芒(すすき)=尾花(おばな) 9月、10月、11月

撫子(なでしこ) 4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月

萩(はぎ) 7月、8月、9月

藤袴(ふじばかま) 8月、9月

柿(かき)の掛軸

柿の掛軸は9月、10月、11月、12月頃まで掛けます。柿の語源は暁(あかつき)を略したとも、輝き(かがやき)が転じたともいわれます。

初夏に黄色や白の可愛い花を咲かせますが、柿といえば、秋に熟す実や葉、木の枝ぶりの方が印象深いですね。

昔から、「柿が赤くなると医者が青くなる」といわれます。

秋に柿が色づく季節は気候もよく、その実の栄養の高さから、食すと体調を崩す人が減るという意味です。

そのため、実を砂糖のかわりに料理するときに加えたり、葉で食物を守ったり、刻んで柿の葉茶としていただきますね。

素晴らしい実や葉ですが、木の立ちすがたに風情があり、人々に長く愛されてきました。柿は小鳥とあわせた柿と小禽図など、秋の掛軸のなかでも特に代表的な画題です。

萩(はぎ)の掛軸 秋の七草

萩の掛軸は7月、8月、9月頃まで掛けます。萩の花は赤紫や白の花を咲かせます。万葉集でよく読まれる花ですが、掛軸でも最も多く描かれる画題のひとつです。

中秋の名月には芒(すすき)と共に月に供える風習があります。

萩のたわわに揺れる花のすがたが美しく、思わず見惚れてしまいますね。

たおやかで美しいだけでなく、自然に自生する強さも持ちあわせています。

掛軸でも和歌でも鹿と一緒によく描かれたり詠まれたりします。牡鹿がよく鳴く季節と萩が咲く時期と同じであることから、牡鹿が夫で萩を妻とし、夫婦と見なされました。掛軸では萩だけで描かれたものも、とでも美しく趣きがあります。

芒(すすき)の掛軸 秋の七草

すすきの掛軸は、9月、10月、11月頃まで掛けます。すすきは秋の七草のひとつです。

十五夜では満月を豊穣の象徴とし、すすきを稲穂に見たてて飾りますね。依り代(よりしろ)とされ、茎の内部の空洞に神が宿り、邪気を払うといわれています。

すすきの揺れる衒い(てらい)のない姿は、なんとも言えない野趣があり、見飽きないですね。掛軸では月とすすき、秋の七草のひとつとして描かれたものが好まれます。

葛(くず)の掛軸 秋の七草

葛(くず)の掛軸は、8月、9月に掛けます。葛は赤紫色の藤を逆さにしたような花を咲かせます。根からはくず粉が取れ、葛湯で風邪を予防したり、様々な薬効がありますね。食用としても葛餅や葛からとして頂きます。昔から生命力があり芯の強い植物で、その茎からは長い繊維が取れます。

掛軸としては秋の七草を取り合わせた1つとして描かれることが多いですね。

撫子(なでしこ)の掛軸 秋の七草

撫子(なでしこ)の掛軸は、4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月頃まで掛けます。花が小さく可憐なところから、愛しい子を撫でる様に慈しむ『撫でし子』を掛けた花の意でこの名がつけられたととも。大和撫子などにもたとえられますね。

掛軸としては、長い期間掛けられ、可憐な画題(絵柄)を楽しめます。秋の七草と取り合わせたものは、秋の風情に優しさを添えてくれるでしょう。

女郎花(おみなえし)の掛軸 秋の七草

女郎花(おみなえし)の掛軸は、6月、7月、8月、9月、10月、11月頃まで掛けます。

昔からたおやかな花の姿が美しい女性にたとえられてきました。日当たりの良い山野で黄色い小花を咲かせます。

掛軸としては秋の七草の1つとして描かれることが多いですが、単独の絵柄も楚々として美しいものです。

藤袴(ふじばかま)の掛軸 秋の七草

藤袴(ふじばかま)の掛軸は8月、9月に掛けます。袴の様な形の藤色の花を咲かせます。

香りの素晴らしさが良く知られていますね。かさねの色目の1つとして平安貴族に愛された花の色でもあります。

酒井抱一の『夏秋草図屏風』にも美しく描かれています。

単独で描かれるよりも秋の七草の1つとして描かれることが殆どです。

桔梗(ききょう)の掛軸 秋の七草

桔梗の掛軸は6月、7月、8月、9月頃まで掛けます。桔梗の蕾(つぼみ)は紙風船のように膨らんで可愛らしいですね。星形の青紫や白い花を咲かせます。

萩(はぎ)、芒(すすき)、撫子(なでしこ)、葛(くず)、藤袴(ふじばかま)女郎花(おみなえし)と共に、秋の七草とされています。清楚なすがたが日本文化に馴染み、茶花としても愛されています。

「吉」と「更」という字をふくむことから、「更に吉」として、「桔梗(きちこう)」ともよばれ、掛け軸でも縁起のよい花として好まれています。

秋の七草の掛軸

秋の七草(あきのななくさ)である萩(はぎ)、芒(すすき)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、桔梗(ききょう)を取り合わせた掛軸は、ひと際美しく、7種の花を楽しめる人気の掛軸です。

関連ページ

関連ページも是非ご覧ください。

1月の掛軸   2月の掛軸  3月の掛軸   4月の掛軸

5月の掛軸   6月の掛軸     7月の掛軸   8月の掛軸

9月の掛軸 10月の掛軸 11月の掛軸 12月の掛軸

古忨堂は骨董を通して日本のものつくりの文化で育まれた知恵を楽しくお伝えしていきます

このホームページ内に書かれた専門的な内容は、長い間に古忨堂にお越しいただいていた、様々な「道」に精通されているお客様や先生方、また同業の古い先輩方から教わった事が多く書かれています。

他のWEBページに載っていないことも多いかもしれません。

文章内容には誤解が出ないように注意しておりますが、時代や流派、地域などの違いで齟齬もあるのではないかと思います。現在何かの「道」の習得などに励んでいらっしゃる方は、このホームページを含めてWEB上の知識ではなく、直接おしえてくださっている先生のお話をお聞きくださるよう、お願い申し上げます。

直接古忨堂へお越しいただく場合

阪神百貨店梅田本店8階にて、連日午前10時から午後8時まで営業しております。

(1月1日はお休みです。他は阪神百貨店の営業予定日をご確認ください。)

大阪メトロ梅田駅 / 東梅田駅 / 西梅田駅 / 阪神電車・大阪梅田駅 / 阪急電鉄・大阪梅田駅 / JR大阪駅が最寄りです。

阪神百貨店8階 古忨堂への行き方

ネット通販から工芸品や古美術を購入する方法

ページ内に[ 〇〇〇〇〇はこちら ] というボタンがありましたら、そのボタンをクリックするとその内容の古忨堂の商品検索結果があらわれます。画像をクリックできるものは直接その商品ページをご覧いただくことができ、販売サイトから直接お買い求めいただけます。各販売サイトの特典が使用できます。

また、一部の作品は阪神百貨店のRemo Order(リモオーダー)などを利用してご購入もいただけます。

その場合、販売サイトの購入ボタンは押さずに作品ごとにお問い合わせください(ヤフオクの競りあがっている商品、及び¥10,000未満の商品は全てご利用いただけません)。

送料は別途かかります。リモオーダーでは阪急阪神百貨店のポイントやカード割引など通常のリモオーダー取引と同じ特典をご利用いただけます。

詳しくは阪神百貨店のホームページもご覧ください。

掛軸の販売はこちら

掛軸・工芸品・古美術品の販売=ご注文依頼の方法

こちらからお問い合わせください。

その際、お探しのお道具類の

使う用途(普段使い、慶事、フォーマルな茶会、収集、など)

使う予定(季節、日時、目的(趣向)、お稽古用、など)他の取り合わせ(茶事・茶会や床飾りなどの場合)

ご予算(わかれば)

など、お教えいただけますと迅速にご対応できます。

掛軸・工芸品・古美術品の買取=売却をご希望の方

tel : 06-6341-1000 までお問い合わせください。

その際、売却希望の作品の画像をお送りいただけると早くご対応可能です。

ジャンルによって必要な画像が違いますので、詳細ページをご覧ください。

詳しくはこちら