6月の掛軸
6月にかける掛軸とは
6月にかける掛軸について知る前に、水無月に対する理解を深めてみましょう。
水無月(みなづき)とは陰暦の6月です。由来は諸説あり、梅雨が明けて水が無くなる月であることが由来とされることもありますが、田植えで水田に水を引く頃であることから水月と呼ばれるようになり、後に水無月という形に至ったという説もあります。
水無月の「無」は無しということではなく、古語の「〜な」で、現在の助詞でいうと「〜の」にあたると考えると「水な月」=「水の月」だということも言われています。
二十四節気のうちで、この月の節気は小暑と大暑となっていることも知っておくと良いです。
6月30日には1年の折り返しとして夏越しの祓えという行事が行われており、現代でもこれを実施する地域が多いです。
6月の特徴を踏まえると、掛軸は梅雨、初夏、それに関わる風物詩や魔除けを意味するものが相応しいと言えるでしょう。
6月の掛軸は、菖蒲(しょうぶ)、あやめ、芍薬(しゃくやく)、鉄線(てっせん)、水芭蕉(みずばしょう)、芥子(けし)、百合(ゆり)、撫子(なでしこ)、紫陽花(あじさい)、鬼灯(ほおずき)、鮎(あゆ)など種類が豊富です。
掛軸商品
月の掛軸
6月。夏。ここでは、季節掛け12ヶ月のうち、夏にかける6月の掛軸として、紫陽花(あじさい)、蛍(ほたる)、百合(ゆり)の掛軸をご紹介します。
6月におすすめの掛軸の種類
6月におすすめの掛軸の種類は色々とありますが、植物であれば紫陽花、百合、撫子、卯の花、青梅などが多く描かれます。
いずれも6月らしい人気の草花で、掛軸から季節を感じることができるでしょう。
生き物では、虫なら蛍、かたつむり等の貝もおすすめです。鳥であれば 杜鵑(ホトトギス)、翡翠(カワセミ)が人気ですし、魚で 鮎、鯉 なども捨てがたい絵柄(画題)です。
6月は梅雨の季節でもあるので、これを彷彿とさせるものも人気が高いです。雨の風景や雨が上がった景色の掛軸が掛けられることも少なくなく、風情が感じられるものを選びたい場合にピッタリだと言えるでしょう。
6月の掛軸で迷っている場合は、これらの中から選んでみることもおすすめです。
6月の掛軸はいつからいつまで掛けるのですか
6月の掛軸を、いつからいつまで掛けるのかは
下記をご参考にしてください。(50音順)
紫陽花(あじさい) 5月、6月、7月
あやめ 4月、5月、6月
鮎(あゆ) 5月、6月、7月、8月
女郎花(おみなえし) 6月、7月、8月、9月、10月、11月
桔梗(ききょう) 5月、6月、7月、8月、9月
芥子(けし) 3月、4月、5月、6月
芍薬(しゃくやく) 5月、6月
菖蒲(しょうぶ) 5月、6月
鉄線(てっせん) 5月、6月
撫子(なでしこ) 4月、5月、6月、7月、8月、9月、10月、11月
鬼灯(ほおずき) 5月、6月、7月、8月、9月
水芭蕉(みずばしょう) 5月、6月
百合(ゆり) 5月、6月、7月、8月
紫陽花(あじさい)の掛軸
紫陽花の掛軸は5月、6月、7月頃まで掛けます。あじさいは梅雨時の瑞々しい掛軸の画題(絵柄)として非常に人気があります。
紫陽花は精気の強い植物だとされており、日本に古くから自生していたようで 額紫陽花や山紫陽花がよく目に入ります。
梅雨、初夏の代表的な植物の1つであり、俳句の季語にもなっているほどで、古くから愛されているこの植物だからこそ伝統的なお道具である掛軸の画題(絵柄)にあじさいはおすすめです。
選ぶ種類によって花の色や形が微妙に違っているので、お気に入りのものを見つけると良いでしょう。
蛍の掛軸
蛍も6月の掛軸に選びたいモチーフだと言えます。きれいな水辺にしか生息することができない蛍は、豊かで美しい自然の象徴です。
蛍が棲みついているということは、その場所は穢れなく美しい状態であることが分かります。
幻想的群舞は実際に目にしたときだけでなく、掛軸に描かれたものでも感動することができるでしょう。
蛍はどこか儚さを感じさせる生き物であり、不思議な魅力に惹き寄せられてしまうこと間違いなしだと言えます。
百合(ゆり)の掛軸
百合(ゆり)の掛軸は5月、6月、7月、8月頃まで掛けます。
百合の掛軸も夏の画題(絵柄)にぴったりです。
西洋では古代から重要な意味を持つ花で、キリスト教世界では天国の花とされており、生命や光の象徴だったようです。
東洋では薬用、食用として馴染み深い植物で、日本では古くからこれを海外に輸出しており、明治の球根貿易は絹に次ぐ輸出産業として知られています。
際立って美しい日本のユリをシーボルトが持ち帰ったことで、欧米にも日本の百合が広まったことは有名です。歴史に思いを馳せて掛けてみるのも良いですね。
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