2月の掛軸

IJY1471 竹内勝源 白梅

2月にかける掛軸とは

2月。如月。『衣更着(きさらぎ)』は、2月の異名ですね。春に向かいながらも寒さが残る季節なので、更に衣を重ねて着るという意味だと言われています。

節気、立春、雨水も2月半ばを指すことばで、大気が温かくなって雪が溶けだす時期を指します。

いよいよ季節は春へ春へと向かい、春めいた画題(絵柄)の掛軸を床の間に飾るのが楽しみになってきます。

初午(はつうま)の季節ですね。2月になって最初の午(うま)の日には稲荷(いなり)神社での祭りがあります。

この時期には節分などの行事があり、「鬼は外 福は内」と豆まきをして鬼に見立てて厄を払い、福の神を招き入れます。立春の日に『立春大吉(りっしゅんだいきち)』と書いた紙を玄関に貼って厄除けのおまじないをしたりしますね。

その他には旧暦の正月、早春、雪解け月とも言われていて、2月はまだまだ寒さが残る季節ということになります。余寒見舞いなどで近しい人を気遣う時期でもあります。

北の国では雪まつりが行われたりしますが、同じ時期には雪の中で春の花が咲くめずらしい景色を画家たちは愛し花鳥画として描きました。

2月の立春から吹きはじめた春一番も春分まで南よりの風を吹かせます

2月にかける掛軸は、春に向かって動き出す季節の掛軸が縁起が良いとされています。

2月にかける掛軸は、いち早く春を告げる梅の花や桃の花が描かれているものを飾ると良いですね。梅花祭りなども行われる頃ですね。

2月は桃の節句の準備なども行う時期にもなります。

季節に合わせた掛軸は、四季の移り変わりに応じて掛けて楽しむことができるもので、日本の四季を床の間で表現することができるものです。

2月の掛軸は、お多福や鬼などの節分(せつぶん)、梅(うめ)、桜(さくら)、福寿草(ふくじゅそう)、雪割草(雪割草)、椿(つばき)、水仙(すいせん)、土筆(つくし)、猫柳(ねこやなぎ)、お雛様(おひなさま)など種類が豊富です。

(画像) 掛軸 竹内勝源 白梅

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月の掛軸

2月。ここでは、季節掛け12ヶ月のうち、2月にかける掛軸として、節分(せつぶん)、福寿草(ふくじゅそう)の掛軸をご紹介します。

2月におすすめの掛軸の種類

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2月におすすめの掛軸の種類には、具体的にはまず節分、お多福と鬼、追儺(鬼やらい)、梅、桜、椿が挙げられます。

くわえて水仙、雪割草、立雛、座り雛、流し雛などのお雛様です。現在の節分ではお多福を見かけることは少ないですが本来は福の象徴です。

(画像) 掛軸 中沢勝 三隅大平桜

2月の掛軸はいつからいつまで掛けるのですか

2月の掛軸を、いつからいつまで掛けるのかは

下記をご参考にしてください。(50音順)

梅(うめ) 12月、1月、2月、3月

桜(さくら) 2月、3月、4月

水仙(すいせん) 12月、1月、2月

椿(つばき) 11月、12月、1月、2月、3月

福寿草(ふくじゅそう) 2月、3月

土筆(つくし) 2月、3月、4月

雪割草(ゆきわりそう) 2月、3月、4月、5月

千両(せんりょう) 10月、11月、12月、1月、2月

南天(なんてん) 12月、1月、2月

白菜(はくさい) 10月、11月、12月、1月、2月

節分の掛軸

床の間にかける掛軸は、祝い事や季節の様々な行事にも使われています。

何種類かの掛軸を用意して、季節の行事や祝い事の前に床の間に掛けます。

節分用の掛軸は、年越しの立春,旧正月の後に使われます。

節分の厄除けでは豆まき,鬼退治が有名で、掛軸も節分のイメージに合うものが定番です。

節分は季節を分ける意味があり、季節の変わり目には邪気を祓う行事が執り行われます。

福寿草の掛軸

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福寿草の掛軸は、2月、3月頃まで掛けます。

床の間に飾る掛軸。実は掛軸の画題(絵柄)には意味が込められています。

季節や行事によって、それに見合う図柄の掛軸を飾るという風習があります。

たとえば、旧暦の正月(2月)頃に咲くことから、「元日草(がんじつそう)」や「朔日草(ついたちそう)」とも呼ばれる福寿草の掛軸の意味は、その名の通り「幸福と長寿」です。

黄色の花が綺麗な縁起の良い花です。

また、同じく冬の植物である南天の実との取り合わせで、「難を転じて福となす」という意味も表します。

2月の掛軸として相応しい図柄で、新春のお祝いや家族の長寿を祝う意味を込めて飾られることが多いです。

(画像) 掛軸 塚下静庵 福寿草

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