12月の掛軸

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12月にかける掛軸とは

師走(しわす)。師が馳せる月。12月13日は正月事始めです。『煤(すす)払い』で厄を払い、『松迎え』です。冬至には柚子湯で邪気を避け、運を呼び込みます。季節の掛軸は風物詩を感じるものを選びたいですね。

12月の掛軸は、一年が終わる、年末の慌ただしさの中であっても、忘れずに準備をすることが大切です。

画題(絵柄)は12月の節気、雪景色、冬至が選択のヒントになりますが、新しい時を迎える準備として無事に過ごせるよう祈る南天などの掛軸も良いでしょう。

いずれにしても一年の最後、師走に用いる掛軸で、新年を迎えることが図柄選択のポイントになります。

新しい時を迎える準備の1つに掛軸を用意する習慣をあれば、毎年忘れずに掛けることができるはずです。

無事に過ごせるよう祈る掛軸には縁起物が最適で、見るだけで災難が遠のいたり幸せになれる図柄が狙い目です。

語呂から縁起の良さが連想される図柄についても、12月の掛軸としておすすめできます。

12月の掛軸は、梅(うめ)、南天(なんてん)、柿(かき)、山茶花(さざんか)、水仙(すいせん)、千両(せんりょう)、万両(まんりょう)、柚子(ゆず)、白菜(はくさい)、蕪(かぶ)など種類も豊富です。

(画像) 掛軸 島田稔明 水仙

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月の掛軸

12月。ここでは、季節掛け12ヶ月のうち、12月にかける掛軸として、山茶花(さざんか)、水仙(すいせん)の掛軸をご紹介します。

12月の掛軸の種類

12月の掛軸の種類には冬を象徴する画題(絵柄)と無事に年末年始を過ごせる様に願う「無事」の書が候補の1つになります。

冬野菜や旬の魚も冬らしさが感じられ、冬の掛軸の画題(絵柄)として選ばれます。

冬景色,雪景色は冬の静寂を表す定番中の定番で、南天、柿は冬の風物詩と魔除けとして広く知られています。

寒牡丹などは、雪中に咲く強さに意味がありますから、その意味を考えながら掛軸を選びたいところです。

12月の掛軸はいつからいつまで掛けるのですか

12月の掛軸を、いつからいつまで掛けるのかは

下記をご参考にしてください。(50音順)

梅(うめ) 12月から3月頃

柿(かき) 9月から12月頃

蕪(かぶ) 10月から1月頃

山茶花(さざんか) 10月から12月頃

水仙(すいせん) 12月から2月頃

千両(せんりょう) 10月から2月頃

南天(なんてん) 12月から2月頃

白菜(はくさい) 10月から2月頃

万両(まんりょう) 11月から3月頃

柚子(ゆず) 10月から12月頃

山茶花(さざんか)の掛軸

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山茶花の掛軸は、10月から12月頃までかけます。山茶花は冬に変わる頃に咲く花として「七十二候」の一番最初に登場します。

この花の特徴は冬の始まりに蕾が開き、身を切るような冬の寒さに負けることなく花を咲かせるなど過酷な環境で生き抜くことができる強い生命力です。

そのため山茶花の花言葉には「困難に打ち勝つ」です。冬の訪れを象徴する花として、掛軸の図柄でも選ばれることが多い特徴を持っています。

(画像) 掛軸 田中松泉 山茶花

水仙の掛軸

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水仙の掛軸は12月から2月頃まで掛けます。

畳や襖や障子や座椅子やローテーブルなど和室を美しくモダンに彩ってくれる家具や雑貨や建具はたくさんありますが、掛軸もその一つです。

床の間がある和室には欠かせないアイテムであり、季節やインテリアや気分に合わせて飾ります。

冬から春に咲く寒さに強い花である水仙の掛軸は、清楚な空気を演出してくれます。

暖かい春を待ちわびる花ですので、2月頃に飾るのが良いでしょう。

華やかな白い花はインテリアに自然と溶け込みます。

(画像) 掛軸 島田稔明 水仙

柿の掛軸

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柿の掛軸は9月、10月、11月、12月頃まで掛けます。柿の語源は暁(あかつき)を略したとも、輝き(かがやき)が転じたともいわれます。

初夏に黄色や白の可愛い花を咲かせますが、柿といえば、秋に熟す実や葉、木の枝ぶりの方が印象深いですね。

昔から、「柿が赤くなると医者が青くなる」といわれます。

秋に柿が色づく季節は気候もよく、その実の栄養の高さから、食すと体調を崩す人が減るという意味です。

そのため、実を砂糖のかわりに料理するときに加えたり、葉で食物を守ったり、刻んで柿の葉茶としていただきますね。

素晴らしい実や葉ですが、木の立ちすがたに風情があり、人々に長く愛されてきました。柿は小鳥とあわせた柿と小禽図など、秋の掛軸のなかでも特に代表的な画題です。

柿の掛軸は、年内の最後にも実りある事からやはり12月に適しており、干柿は正月の飾りにも使えるので便利です。

来年も無事実る為の『木守り』もありますし、柿の木に一つ収穫せずに残す習慣から、そういう図柄も珍しくないです。柿1つとっても奥深いですし、意味を考えながら選ぶことで、魅力やありがたみに触れることができるでしょう。

一見単なる季節の果物ですが、掛軸の図柄となると特別な意味を持ちますし、実際に掛けてみるとしっくりくると思われます。

(画像) 掛軸 須磨対水 晩秋楽趣(柿)

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