だんだん初夏らしくなりました。
本日は、これからの季節の掛軸 今尾景祥作「 青楓白鷺図」
をご紹介します。
今尾景祥作
「青楓白鷺図」
この作家が大事にしたものは師父の今尾景年と同じく、『風格』ですが、景祥の季節の花鳥の絵を見ていると 、利休の茶の湯の心得「夏は涼しきよう、冬は暖かきよう」という言葉を思い出します。
この絵は、京都という土地で積み重ねられた日本画の凛とした様式美の中に、自然が垣間見せてくれる夏の季節だけの透明感や清涼感を見事に映し出しています。
絵寸法 縦140×横50m
全体の寸法 231×64.5cm
388.800円
今尾景祥
1902年(明治35年)京都生まれの画家。
日本画家今尾景年の養嗣子で、画法も養父・景年に学び、その影響を多分に受けた、風格のある正統派な画風です。代表作も松の絵が多く挙げられます。
団体には所属せず、個展を中心として出品し制作を続けていました。
南禅寺にて大衝立を描いたり、京都金戒光明寺の襖絵や金閣寺、銀閣寺、法然院など京都の各寺社へ大作を収め、皇室に献上した事も数回あることからも無所属ながら画壇からも画家としての力量を認められ、評価される存在だったことが分かります。
季節の床の間、お部屋の彩りにお使いください。